2022.12.24

代表近藤の実践経営 No.4 PDCAサイクルとモニタリングの効果

 今回はPDCAサイクルに関して考えていきたいと思います。PDCAサイクルという言葉自体はマネジメント関連の書籍等で多く書かれているし、事業をされている方なら一度は耳にしたことがあると思います。PDCAサイクルとは経営においてP(Plan・計画)→D(Do・行動)→C(Check・評価)→A(Action・改善)を効果的に回すことによって、会社が目指すべき方向へ少しでも早く到達するためのフレームワークで最も一般的な経営・業務改善方法です。この方法自体1950年代から日本にあるので、手法が古いと言われていたり、OODA・DCAP・PDR等の新しい手法も出てきています。

 私は他の手法に関しては実証していないので分かりませんが、2021年から自社においてPDCAサイクルを回し始めて非常に大きな成果を実感しています。このPDCAサイクルですが言葉を理解できていればいいよねとか、社長がその考え方を知っていればいいよね、というレベルでは会社の根本的な経営・業務改善を達成することは出来ないと思います。

 私自身もこのPDCAサイクルの考え方を何年も前から知っていましたが、実際実行できたことは一度もありませんでした。PDCAサイクルを回すことが出来たのは、第三者からのモニタリングがあって初めて実行できたことは間違いありません。この第三者が誰なのかといえば例えばコンサルティング会社や私共の様な会計事務所の持つ「先行経営」「MAS監査」サービス等がそれに当たります。一般的によく知られているPDCAサイクルですが実際に実行するのは非常に難しく、多くの中小企業が実践出来ていないのが現実だと思います。

 PDCAサイクルを実際に回している会社というのは、中長期経営計画があり、単年度経営計画があり、単月の予算実績管理があり、毎月の行動計画がある経営をいいます。実際に私も毎月10個程度の経営タスクを決めてその行動計画に従って経営を進めています。ですからPDCAサイクルを回し始める前は何となく売上を増加させ、何となく資金を使い、何となく意思決定し行動していたことが、今は年間売上計画と予算計画に従って方向性と採用指針を決めて、毎月の行動計画に従って行動し、一つ一つ達成する経営に変わっています。確実に事務所の成長・業務改善、意思決定は早くなる一方、行動計画を全て達成していくことの大変さ・困難さを常に感じています。単年度の売上計画と予算計画を立てるだけでもその効果は非常に大きく、経営の中身が変わってきます。

 PDCAサイクルの詳細の説明は改めて他でさせて頂くとして、経営・業務改善を進めたいのであればPDCAサイクルの導入と第三者のモニタリングを強くお勧めします。弊社も「先行経営」というサービスで経営サポートとPDCAサイクルのモニタリングをさせて頂いておりますので、是非お声がけください。